SEOの学習帳

SEOで学んだことを書きます。

完全一致ドメインシステム(ExactMatchDomains : EMD)とは?

完全一致ドメインシステム(Exact Match Domains)とは?

低品質な完全一致ドメインを検索結果の上位表示させないアルゴリズムです。

英語圏では、検索クエリをそのままドメイン名に使えるためよく使われている技術でした。

例えばSEOについてのサイトだった場合は、「howtoseo.com」など検索クエリと一致したドメイン名が対象になります。

amazonというクエリだったら「amazon.com」とかも完全一致ドメインです。

 

なぜ完全一致ドメインの対策が必要なのか

Google のランキング システムは、ドメイン名に含まれる単語を、コンテンツが検索に関連しているかどうかを判断するための多くの要素の一つとみなしています。

出典:Google 検索ランキング システムのご紹介 | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

Google公式がいうように、ドメイン名も関連性を測る指標として考えられています。

しかし、完全一致ドメインの影響は強く検索クエリと関連しないコンテンツや薄っぺらい低品質なコンテンツでも検索結果の上位を獲得できる状態でした。

こうなればユーザーは求めている情報が手に入らずユーザー体験が悪くなってしまうため対策する必要がありました。

 

完全一致ドメインによってどうなったのか

2012年9月29日にMattCutts氏が低品質な完全一致ドメインを追求することと、英米圏のクエリ0.6%に影響があることをTwitterに発表しました。

 

導入後、SEOMozを見ると順位変動があったことが分かります。

どういったドメインが影響を受けたのか興味がある方は、SEOMozのリンクから飛べます。

完全一致ドメインシステムにより順位変動があった

完全一致ドメインシステムにより順位変動があった

日本で日本語のサイトをやっているのであれば、関係ない話であまり日本では注目されませんでしたが海外ではかなり大きなアップデートだと認識されていたみたいです。

 

2023年の今、日本で完全一致ドメインシステムは導入されているのか。

海外SEO情報ブログの鈴木様がJohn Mueller氏にGoogle+のハングアウトでこの件について確認した記事が2013年6月28日に公開されておりました。

EMDアップデートは日本語ドメイン名にも影響を与えているのか?

結論100%断定はできないがほかの言語にも拡大しており、おそらくIDNも検出している可能性があるということです。

John Mueller氏でも確信はないということなので、日本語ドメインにも適用されているのかは分からない状況ですが、可能性はあるので導入された前提で考えておくのがよいかと思います。

 

完全一致ドメインだからといって順位が下がることはない

マストドンで2023年2月17日に完全一致ドメインのクエリの順位が1位から100位以上に下がったと苦言を発信する方がいました。

私は www.cbd-uk.com を所有していますが、最新の展開後、「cbd uk」で 1 位から 100 位以上になりました。

これによりトラフィックと売上が減少しました。このままでは、ビジネスも崩壊してしまうでしょうか? 私のドメインがEMDだからGoogleは私にペナルティを課さないのでしょうか?この会社は父がガンになった後に立ち上げた会社で、父も助けられました。この場合は、最初からやり直す必要があります

出典:Google Says An Existing Site Won't Drop In Rankings Just Because It Uses An Exact Match Domain

この発信に対し、John Mueller氏は「EMDを使用しているからといって、既存のサイトのランキングが下がることはありません。そのような変更はほかの理由によるものです」と答えております。

完全一致ドメインシステムの論点は、「低品質」な完全一致ドメインに対しての対策です。

2023年の今、既存のサイトが完全一致ドメインだからという理由で順位が下がることありません。

おそらく他のアルゴリズムによって順位が低下してしまったことが考えられます。

例えばスパムリンクやウェブスパムなど。

 

完全一致ドメインシステムに対してできること

低品質な完全一致ドメインを検索結果の上位表示させないアルゴリズムでした。

私たちができることは、完全一致ドメインであっても高品質なコンテンツを作ることだと思います。

developers.google.com

こちらの情報を参考に以下指標にアプローチすることが大切です。

  • コンテンツの自己評価を行う
  • 優れたページエクスペリエンスを提供する
  • ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる
  • 検索エンジンのためのコンテンツ作成を回避する
  • E-E-A-Tと品質評価ガイドラインに則ったコンテンツを作成する

 

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