RankBrain(ランクブレイン)とは? このページで完結すべてわかる!
RankBrainについてGoogleから具体的な情報もなく、いろいろなメディアを見て学んでいました。
でも若干それぞれの内容が異なっていたり、仕組みについての対策ポイントが正しいとは思えないこともありました。
何よりなんの情報をみてそこまで言い切れるのか?という部分もあって自分なりに調べた結果RaknBrainを最適化するための対策なんてないというのが自分の結論です。
ただコアランキングシステムの一部として、検索の仕組みを理解しておくことは何よりも重要です。
今回は僕が何よりも信頼している海外SEO情報ブログ様のGoogleのRankBrainアルゴリズムに最適化する唯一の方法とは?で紹介されていた以下の情報から学習しました。
▼Dany Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏が書いたSELの記事
Meet RankBrain: The Artificial Intelligence That's Now Processing Google Search Results
FAQ: All about the Google RankBrain algorithm
Google uses RankBrain for every search, impacts rankings of "lots" of them
▼AJ Kohn(AJ・コーン)氏の記事
詳しく知りたい方はぜひこちらの記事を読んでみてください。
RankBrain(ランクブレイン)とは?
RankBrainとは検索結果の改善を目的として、Googleが開発したディープラーニングアルゴリズムです。
Google検索ランキングシステムのコアランキングシステムとして紹介されていることからRankBrainは検索順位において重要なことだと分かります。
Googleではこのように紹介されています。
RankBrain は、単語がコンセプトにどのように関連しているかを理解するための AI システムです。コンテンツが他の単語やコンセプトに関連していることを理解することで、検索に使われた単語がすべて正確に含まれいなくても、関連するコンテンツをより適切に表示できるようになります。出典:Google 検索ランキング システムのご紹介 | Google 検索セントラル | ドキュメント | Google for Developers
私たちの検索クエリからその検索意図をくみ取って、ユーザーに最適なコンテンツと関連付けをしてくれています。
例えば私は岐阜生まれなので「岐阜のサッカーチーム 結果」と調べてみると画像のようにFC岐阜という単語がなくてもFC岐阜の試合結果が見たいんだなと解釈して最適なコンテンツに関連付けてくれています。(本来こんな調べ方する人はいないと思いますが)
なぜできるかというと、言葉をコンピュータが理解できるベクトルと呼ばれる数学的実体に変換をしているからです。
馴染みのある単語を見つけたときは、コンピュータはどのような単語が似た意味を持つのかを推測して、それに応じてフィルタリングをすることでこう言った検索クエリなども効果的に処理ができるようになります。
「関連性の高いコンテンツを検索結果に表示してくれている」と書かれている記事も多くありますが、僕はあえて「最適なコンテンツを関連付けている」と言いいます。
RankBrainは、Google検索ページにどのような結果が表示されるか、またその結果がどこにランク付けされるかを決定するアルゴリズムに入力される「数百」のシグナルの1つであるとコラード氏は述べた。出典:Meet RankBrain: The Artificial Intelligence That's Now Processing Google Search Results
細かい話ですが、表示してくれているというのは自分的にRankBrainだけで言葉を解釈して最も関連したコンテンツを返しているように捉えてしまいます。
実際はコラード氏が述べているように結果をランク付けするアルゴリズムに入力される1つにしかすぎません。※シグナルとは、Googleがウェブページのランク付けをするために使用するための変数みたいなもの
ちょっと自分の言いたいことだったので脱線しましたが、RankBrainは「検索クエリからその検索意図をくみ取って、ユーザーに最適なコンテンツとの関連付けをしてくれている」ということです。
なぜRankBrainが必要なのか
当時は、Googleがクエリを改良するためにステミングリストや同義語リストを作成して取り組んでおりました。
※ステミングとは語形変化を取り除き、同一の単語表現に変換する処理
問題になるのは今まで見たことのないクエリはリストから抜けてしまうことです。
Googleが1日に30億件の検索を処理していて、2007年にクエリの20~25%は今までにないクエリと発表しました。
2013年には15%まで下がりましたが、それでも4億5000万件は今までにないクエリです。
それらのクエリは結果的に対策ができないので、ユーザーにとっては求めていた情報が得られずユーザー体験が悪くなってしまいます。
そういった事象からユーザーの検索意図をくみ取ったコンテンツ提供が必要だったためRankBrainが生まれたのかと思います。
RankBrainはすべてのクエリで処理されている
2015年10月にGoogleはBloombergに対し、今まで見たことのないクエリ15%のうち大部分がRankBrainによって処理されたと語っていました。
2016年6月にGoogleが処理するすべてのクエリにRankBrainが使用されているというニュースが発表されました。
その続きとしては、すべてのクエリでRankBrainは使用するが多くのクエリの検索結果のランキングを変更するということです。
皆さん一度はRankBrainを聞いてシグナルなの?なんかユーザーのクエリをよりよく理解するためだけに使ってるんじゃないの?と思ったと思います。
この考えはあってそうな気もします。
Googleはすべてのクエリの検索意図をより理解するためにRankBrainをツールとして利用し、その後必要に応じてランク付けに影響を与えてるのかなと思います。
ただ、こればっかりは真相は闇の中です。あくまでも自分はそう思いました。
3番目に重要なシグナル
GregCorrado氏はRankBrainは検索クエリの結果に寄与する3番目に重要なシグナルになったと述べています。
そもそもGoogleが重要性をどう測定して判断したのか分かりません。
Googleの検索品質シニアトランジストであるAndrey Lopattsev氏がAmmon Johns氏らとのQ&Aで述べた発言があります。
AJ Kohn(AJ・コーン)氏は、この解答からこう考察しております。
RankBrain は多くのクエリで「呼び出された」可能性がありますが、結果に重大な影響を与えていない可能性があります。
または、技術的な話になる場合は、RankBrain によって結果の並べ替えが発生していない可能性があります。したがって、「重要性」は影響力ではなく、頻度によって測定された可能性があります。出典:The RankBrain Survival Guide
自分も解答からのニュアンス的にRankBrainが利用される頻度によって重要性を判断した感じがしました。
先ほどのようにすべてのクエリで処理されているという記事からもその考え方で間違っていないのではないかと感じます。
ちなみに1,2はコンテンツとリンクだとこの動画で解答していました。
どちらが1位か不明ですが…
といいつつも
その後、John Mueller氏がランキング要因重要度にトップ3など存在しないことを発言しております。
そもそもランキング要因の重要度はGoogleが公式で定めているのか、個人の考え方なのかも分かりません。
それにクエリによって重要となるシグナルも変わるので、RankBrainやリンク・コンテンツが1位だ2位だと順位をつけること自体間違っているようにも思えます。
リンクもコンテンツも大切なのは間違いないですが…
対策なんてない
RankBrainの言葉を数学的なベクトルに変換して、クエリの意味の理解しコンテンツと関連付けるアルゴリズムです。
RankBrainのベースとなっているベクトルを理解しても対策できることは何もないと思います。
ユーザーのクエリを理解してコンテンツを関連付けてくれることは私たちのメリットでしかありません。
私たちは今までと変わらずやることは
・Googleがコンテンツの意味をよりよく理解できるように文章にすること
・高品質なコンテンツを作りユーザー体験をよくすること
だと思います。
最終的には優れたコンテンツが上位に来るように考えられています。
私たちはRankBrainのために何かするのではなく、ユーザーのためにどんな品質の高いコンテンツを提供できるかに焦点を当てて進むべきだと思います。
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