フレッシュネスシステム(Freshness system)とは?上位表示される仕組みを解説
フレッシュネスシステム(Freshness System)とは?
Google は、検索クエリに対してより鮮度の高いコンテンツが期待される場合にそのようなコンテンツが上位に表示されるように、「検索クエリにふさわしい鮮度」を評価するさまざまなシステムを導入しています。
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検索クエリはその時々によって求められるコンテンツが変わります。
例えば「地震」クエリの普段の結果は地震対策などが求められますが、地震が発生して間もない場合はニュース記事などの情報が求められます。
これは瞬間的な鮮度ですが、常に鮮度の高いコンテンツが求められる時もあります。
例えばフレッシュネスシステムは時間経過とともにアップデートされていきます。
フレッシュネスシステムの5年前の情報よりもアップデートに対応した最新の情報が求められます。
このようにクエリによって、ふさわしい鮮度のコンテンツを上位表示してくれるのがフレッシュネスシステムです。
フレッシュネスシステムはどのようなテーマで適用されるか?
Googleは3つのテーマはフレッシュネスシステムと関連があると判断しております。
- 最近の出来事・注目な話題:最近のイベントやWeb上でトレンドになり始めた注目のトピックなど
- 定期的に繰り返されるイベント:年次イベントやスポーツ結果など
- 頻繁な更新:ホットトピックや定期的なイベントはない情報
具体的な事例をもとに説明します。
注意点ですが、あくまでもGoogleがこのテーマに関連したクエリはフレッシュネスシステムと関連性があると判断しただけです。
このテーマ以外のクエリでもフレッシュネスシステムの影響は受けます。
自分は勘違いして頭がこんがらがっていたので念のためお伝えしておきます。
最近の出来事・注目の話題
最近のイベントやWeb上でトレンドになり始めた話題が対象です。
お盆の期間に書いていましたが連休によってコロナが猛威を振るっており注目の話題となっています。
「コロナ」で検索すると上位には1日前や4時間前の最新情報が表示されるのは注目されているトレンドだからより鮮度の高い情報が求められているだろうとフレッシュネスシステムが評価した結果です。
ちょっと脱線してフレッシュネスシステムとQDFの違いについて
QDFとはSNSやニュースなどで特定のワードの検索ボリュームが急激に増加したとき、最新情報が上位表示されやすくなるアルゴリズムです。
QDFは特定のキーワードに限定されフレッシュネスシステムはキーワードが限定されておらず範囲の広さに違いがあると説明されていますが自分はよくわかりません。
SNSやニュースで特定のワードが急激に増加したワード(QDF)と注目の話題(フレッシュネス)にキーワードの範囲に違いがあるのか?と思います。
そもそもSNSやニュースの発信から注目の話題となるので一緒じゃないかと思います。
厳密には挙動が若干違うのかもしれませんが、トレンドに対して最新のコンテンツを上位表示するという考え方は同じなので、自分は一緒だと言っておきます。
※厳密には違うと思うんですけどね…(逃げ)
定期的に繰り返されるイベント
例えばオリンピックのように定期的に繰り返されるイベントです。
日本では今甲子園が行われているのでフレッシュネスシステムにより、古い甲子園の結果ではなくて、今開催されている甲子園の結果が適切な鮮度のコンテンツだと判断し上位表示されております。
フレッシュネスシステムが適用される「頻繁な更新」
更新頻度が高い情報で例えば気象情報や災害情報などが対象です。
今(2023年8月16日)だと、台風7号が接近し今どこに台風がいるのか天気はどうなのか最新の情報が求められているためフレッシュネスシステムにより最新情報が上位表示されております。
これ以外にも商品のレビューなんかもそうです。
レビューは頻繁に更新され検索するユーザーも新しいレビューを求めているためフレッシュネスシステムが適用されます。
鮮度がよければ上位表示されるとは限らない
SEO界隈ではGoogleは古いコンテンツよりも新鮮なコンテンツを好むという話がありますが、どんなサイトでも新鮮なコンテンツのほうが良いとは限りません。
「ナポリタン レシピ」のような時間が経過しても価値を失わない情報は鮮度が関係ありません。(このことをエバーグリーンという)
あくまでも時間が関係するコンテンツである場合は、上位表示に鮮度が影響します。
なぜフレッシュネスシステムが必要なのか?
フレッシュネスシステムが必要な理由は信頼性のためです。
現在はE-E-A-Tという考え方が非常に重要になってきており、Googleも信頼性の高いコンテンツを上位表示する傾向があります。
もし「SEO」というクエリで同じ信頼性を持った5年前の情報と1日前の情報があったとしたらどちらを求めますか?またどちらを信頼できますか?
1日前の情報のほうが今の技術に近く信頼できると思います。
E-E-A-Tは時間(鮮度)という考えがないので5年前と1日前の情報のどちらがユーザーに求められているのか理解することができません。
この時間(鮮度)を補うためにフレッシュネスシステム必要なのだと思います。
フレッシュネスシステムのために何をするか。
結論を話す前にMozのテストで興味深い情報がありました。
Mozでは2016年以来更新されていなかった自動車 SEOの記事で以下の変更を行いました。
- テキストを5%未満変更した
- タイトルタグに2022を追加した
- タイムスタンプを更新した
すると「自動車 SEO」というキーワードのランキングが3ページ目から1ページ目に移動したとのことです。
フレッシュネスシステムと関連する3つのテーマから外れた記事でもフレッシュネスシステムによって順位の影響を受けていると考えられます。
またLANYさんの記事でもMozのテスト結果を見てリライトしてみたところ効果があったようです。(クエリまでは書かれていませんでした)
弊社でも、1つのメディアでフレッシュネス施策を行ったところ、Google Search Consoleで、インプレッションとクリック数が過去3ヵ月で最大になった事例があります。実施した内容としては、記事の導入部分のリライトを全記事に実施しただけです。SEOで重要なフレッシュネスアルゴリズムとは?具体的な運用施策も解説 | 株式会社LANY | デジタルマーケティングカンパニー
このことから私たちがしなければならないことは、「このページの対策キーワードは時間が関係しているのか」と確認することです。
もし時間が関係するのであればフレッシュネスシステムの影響を受ける可能性があるので定期的にコンテンツを更新してべきです。
逆にNOと回答ができるのであれば、鮮度を気にせず今まで通りコンテンツの品質を上げることに取り組むできです。
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